つ き の あ つ し 月野 敦史
以前は学校の教師を勤めていたが、ワケあって退職した。 偏ったモノの見方をせず中立な視点を持つ。 その反面決断力が弱く、その良さを活かし切れないことも多く、いざとなると押しに弱く土 壇場には向かない。 このクルーズの時間が、彼を変えることになるのだろうか。
さかえ あ か り 榮 朱莉
月野敦史の彼女。 医師として務める彼女は礼儀正しく、周囲に気を配れる優しさを持つ。 患者に対してはもちろん、私生活でも柔らかい雰囲気は健在で、人望も厚い。 喧噪な雰囲気には弱く、幼少期から克服することができないようだ。 この船で、二人はどのような道を往くことになるのか。
さかえ ごう 榮 豪
朱莉の父親であり、客船の船長を務める。 フランクな性格で、筋骨隆々な容姿とは裏腹に温厚な性格 部下からの信頼も厚く、年配者としての落ち着きと経験を活かしたコミュニケーションは 周りを常に安心させてくれる。 彼はこの航海の先で、何を見出すのだろうか。
か つ や しょう 勝矢 翔
豪の下で働く船員だが、今回は客人として招かれた。 学生時代から優秀で、人格にも優れていた。 礼儀作法に欠けるが、憎めない性格と持ち前のコミュニケーション能力の高さからそれす らも長所として評価されてしまう。 彼女である柏崎のことを大切に想っており、常に傍らにいる。 この船旅で彼は長所を活かすことができるのだろうか。
かしわざき あ み 柏崎 愛美
勝矢の学生時代からの彼女。 思ったことを口にしてしまう性分で、トラブルになりそうなところを勝矢によって止めら れることもしばしば。 一方で計算高い側面があり、狡猾な立ち回りを見せる。 勝矢を馬車馬のように扱って引っ掻き回すたび、周囲は同情の念を向けてくる。 彼女の真意が暴かれるとき、二人は二人のままでいられるだろうか。
き じ の まこと 鬼神野 真
フリーのジャーナリスト。 真実のみを追い求める記者。やり口が悪質で扇動的であることから批判も多いが、支持者も 数多くいる。 一言多い性質はクセであり、口を割らせるための方便でもある。挑発的な言動の中で相手を 探る老獪な男。 プライベートの一面は、船にいる誰もが知らない。 彼の求める真実が、この船にあるのだろうか。
Reina Hamilton レイナ・ハミルトン
正式な招待は受けていないが鬼神野の助手として乗船した外国人。 理解が深く聡明な記者。鬼神野とは真逆の役割で、取材相手に非礼を詫びながらも付き添っ ている。 意見を出し惜しみすることなく、良い方向に導くべく気遣いを絶やさない 合わせており、リーダーとしての適性が高い。。 彼女の目指すところは、どこにあるのだろうか。
Nitze Théodore ニッツ・テオドール
客船の雇われバーテンダー。 今回の客船が初のバーテンの仕事となる。しかし新人ということもあってかプロ意識は感 じられず、不適切な言動や空気のよめない言動が目立つ。 爽やかな好青年の出で立ちにもかかわらず、変人として周りからは見られて冷遇されるが、 本人は気にしていない。 この性格は、今後も治ることがないのだろうか。
Bell ベル
客船で主催者直属のメイドとして務める。 表情が乏しく、淡々と仕事をこなす。 言われたことだけではなく、相手の求めるモノの一手二手先を想定して迅速に遂行する。 何事であってもその態度は変わらず、口数は少ない。 主催者に対しては絶対の敬意を持ち、心の内を語ることはこれまでもなかった。 そんな彼女の口が、開かれる日は来るのだろうか。